当サイトについて

糖尿病の症状、治療、予防法や改善方法まで、
糖尿病の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
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高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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インクレチン関連薬について

インクレチンとはインスリンの分泌を促すホルモンのことです

小腸から分泌されているインクレチンは、食事に応じて分泌されるホルモンです。
インクレチンは、血糖値が上昇した時のみに作用してインスリンの分泌を促進して血糖を降下させます。さらに不適切なグルカゴンの放出を抑える働きがあります。

グルカゴンとは、すい臓のアルファ細胞(α細胞)から分泌されるホルモンで、肝臓に作用してインスリンとは逆に血糖を上げます。健常者の場合、血糖値が上 がるとグルカゴンの放出は止まるのですが、Ⅱ型糖尿病の場合は、高血糖になってもこのグルカゴンが放出され続けます。インクレチンは、このグルカゴンの放出を抑える働きがあります。


インクレチンは、血糖値が 80mg/dl以下になるとその作用をストップします。そのため、原則的に低血糖は起きません。こうしたインクレチンの作用を強める薬が「インクレチン関連薬」と呼ばれ、新薬として複数開発されているのです。

インクレチンを分解する酵素をブロックするDPP-4阻害薬

すぐれて多面的な働きをするインク レチンですが、通常は、血中でDPP-4という消化分解酵素によって、すみやかに分解され、数分でその働きを失ってしまいます。そこでDPP-4という酵素の働きを阻害する作用をもつ薬、DPP-4阻害薬が新薬として発売されました。インクレチンを分解するDPP-4の働きをブロックすることで、活性型のインクレチンの濃度をあげ、血糖を良好にコントロールします。

DPP-4 阻害薬により分解を免れたインクレチンは、血糖をなめらかに下げます。しかし、血糖が低くなるとインクレチン自体が分泌されなくなります。したがってDPP-4阻害薬は、従来の糖尿病薬の副作用である「低血糖」をほとんど生じさせません。
また、インクレチンは、インスリンを分泌するすいβ細胞の増殖を促す働きを持っており、さらに胃腸の働きをゆっくりにして、炭水化物のブドウ糖への分解を遅くするアルファ-グルコシダーゼ阻害薬と同様の働きまであります。

DPP-4 阻害薬を中心にした、当院の糖尿病治療戦略

長年、すい臓の保護を最優先にする糖尿病治療を実践してきた当院の考え方に沿った糖尿病薬と言えることから、当院ではDPP-4阻害薬を治療の初期に使います。
インクレチンの働きを強め、Ⅱ型糖尿病の自然経過を良い方向に変えることが期待できるDPP-4 阻害薬を中心にした、当院の糖尿病治療戦略は下記の通りです。

 

 

出典:千里山病院